おかし屋さん hapihapi

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R子のつぶやき

はぴはぴ日記

東米良 西森さんちの しろみゆず ストーリー NO.1

2014/11/28
今年も 東米良 西森さんちのゆずが
hapihapiに届きました。

11月29日から はぴ大福 しろみゆず を
販売していきます。

しろみゆずのこと、西森さんご夫婦のこと、
しろみ地区のこと、ストーリーを書いています。
ぜひ、ご覧くださいね。

銀鏡(しろみ)地区 西森さんちのゆず

銀鏡(しろみ)ゆずとの出会い

以前からはぴはぴに来てくださっているお客様。
はぴ大福が美味しいと、お客様や知り合いの方たちにも
持って行ってくださっています。
その方から「うちの扱っているゆずも美味しいから、今度持ってくるわねえ。」
と言って頂いていました。
昨年、11月に入り、ゆずが収穫できるようになった頃、
本当にゆずを持って来てくださいました。
そのゆずは、大きくてきれいで香りがとても良いものでした。
高級料亭からも引き合いがくるほどのものだそうです。
「生で食べることもできるのよ。」と教えていただいたので、
さっそくそのままかじってみました。「なにこれー?」驚きました。
私たちの知っているゆずと全然違います。
皮もとても柔らかく、ゆずの強い酸味というよりはさわやかさが際立つ上品な味なんです。
さらに、皮の下のわたの部分が分厚く、ふかふかしていてとてもおいしい。
少し食べるつもりがもうちょっと、もうちょっとと結局そのゆずを
全部食べてしまいました。
普通のゆずは酸味が強いし、えぐみもあるので、そのままかじるって
想像もできませんでしたが、このゆずは私たちのゆずに対するイメージをはるかに越える素晴らしいものでした。
それが銀鏡(しろみ)の柚子だったのです。

ぜひ、この柚子をはぴ大福に使いたい、そう思いました。

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柚子を育てるご夫婦に会いに。

「ぜひこの柚子を作っている方にお会いしたい。」とそのお客様に伝えました。
快く了承いただき、私たちの定休日に柚子農家さんのいる西都市の東米良まで連れて行ってくださることになりました。hapihapiから車で1時間半。紅葉の少し残る山合いの村。
何だか昭和にタイムスリップしたような原風景の残る場所でした。


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「こんにちは。」と玄関を入ると、西森さんのお母さんが出迎えてくれました。
笑顔のかわいらしい優しいおばあちゃんと言った感じです。
おばあちゃんの家に遊びに来たような感覚にとらわれました。
家に上がらせてもらい、お茶をふるまっていただきました。そのお茶も山茶といって
そこでとれたものだそうです。西森さんの山では、お茶が自然に芽吹きたくさんできるそうです。
「8番茶くらい摘んだこともあるよ。」と西森さんのお父さんが教えてくれました。
お茶うけにお母さんが作った小さい柚子の姿煮や皮を砂糖で煮たものなどをいただきました。
えぐみがなかなかとれないのよね、と言われていましたがどれも美味しく、
普通の柚子に慣れている私たちからすれば、えぐみをほとんど感じませんでした。

せっかくだからお昼御飯も食べて行きませんか?と言われ、図々しくもお言葉に甘えました。
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ちょうど仕留めたばかりのイノシシがあり、イノシシの焼き肉、イノシシ汁をいただくことができました。
「あんたたちは運がいいねえ、なかなか食べられないよ。」と言われました。
前日は大雨が降っていたのにからっと気持ちがいいくらいに晴れたし、貴重なものも食べられて、私たちは山の神様に呼ばれたのでしょうか?
他にもゆずを使ったなます、川魚の甘露煮、ご飯も美味しくとにかく山の豊かな恵みに圧倒されました。

お昼ご飯を用意してくださる最中も、お父さんが調理を手伝ったり、冗談を言って笑いあったり。
ご結婚されてもう60年になるそうですがとても仲の良いご夫婦でした。
西森さんは19才の頃から山に入り、東米良の山を知り尽くしていて、
80才過ぎた今でも山を駆け回っているそうです。本当にお元気です。
自家製ゆずみそ、ゆずごしょうもいただき、ゆずの化粧水も使わせてもらって
「ゆずは捨てることがなく、全部使えるんですよ」とお母さん。
ゆずを色々な加工品にしたり、山菜や仕留めた獲物を保存するために調理したり、
お母さんの手からは様々なものが生み出されていきます。日々美味しい物を作るために
研究されていて、やりたいことがたくさんあると生き生きとされていました。
そんな山の恵み、豊かさをしっかりと受け取って、それを活かして生活していらっしゃる
お二人が作る柚子が美味しくないわけがありません。

NO.2へつづく